過去問を解いている。解説も読んでいる。

それなのに、数日後に同じ問題で迷う。

「勉強しているのに身についていない」と感じることがあります。

このとき、単純に問題数を増やす前に確認したいのが、解いた後の扱い方です。

過去問は、解いた数だけでは定着しない

過去問演習では、

  1. 問題を解く
  2. 答え合わせをする
  3. 解説を読む

までは進みやすいと思います。

ただし、本当に差が出るのはその後です。

  • なぜ間違えたのか
  • どこで判断に迷ったのか
  • 次に同じ論点が出たら判断できるか
  • いつもう一度確認するか

まで整理できているでしょうか。

「解いて終わる」と復習対象が埋もれる

その場で解説を読めば、理解したように感じます。

しかし数日経つと、内容は少しずつ曖昧になります。

特に一級建築士学科試験では、

  • 似た用語が多い
  • 数値条件が細かい
  • 表現の違いで正誤が変わる
  • 科目ごとの範囲が広い

ため、一度見ただけの知識は残りにくくなります。

「一度解いた」という履歴だけでは、弱点を後から見つけにくくなります。

「分かったつもり」を区別する

正解した問題でも、状態は同じではありません。

例えば、

  • 根拠を説明できて正解
  • 少し迷ったが正解
  • 2択で当たった
  • 勘で当たった

では、定着度が違います。

正解・不正解だけでなく、

もう一度出ても同じ判断ができるか

で復習対象を決めます。

迷った正解は、復習する価値があります。

間違えた理由を一言にする

復習では、解説を長く写す必要はありません。

例えば、

  • 数値を逆に覚えていた
  • 原則と例外を混同
  • 用語の意味が曖昧
  • 問題文の条件を読み落とした
  • 計算手順の途中で止まった

のように、一言で原因を残します。

原因が分かると、次の復習で確認すべき場所が明確になります。

数日後にもう一度解く

解説を読んだ直後に解き直すと、答えを覚えているので解けます。

そこで少し時間を空けます。

数日後に、

  • 問題だけを見て判断する
  • 理由まで説明する
  • 計算なら手順を再現する

ことで、本当に使える状態になっているか確認します。

過去問学習は「戻る前提」で設計する

過去問は、一度通過したら終わりではありません。

1巡目で全体を知る。

2巡目で理解度を確認する。

3巡目で残った弱点を絞る。

その途中で、間違えた問題や迷った問題へ何度も戻ります。

だからこそ、

解く仕組みより、戻る仕組み

が大切です。

身につかないときに見るべきこと

問題数を増やす前に、

  • 復習対象を残せているか
  • 迷った問題も拾えているか
  • 間違えた理由が分かっているか
  • 時間を空けて再確認しているか

を確認してください。

過去問を解くことは入口です。

身につくのは、解いたあとに戻って使い直したときです。