勉強が続かない。数日空いてしまう。そのあと、どこから戻ればいいのか分からなくなる。
一級建築士学科試験では、こうした止まり方が起こりやすいと思います。
ここで「もっとやる気を出さなければ」と考えるだけでは、再開しにくい状態そのものは変わりません。
大切なのは、続ける意志より、戻りやすい仕組みを作ることです。
この試験は、そもそも負荷が大きい
一級建築士学科試験は5科目あり、範囲も広く、学習期間も長くなります。
一つの単元を終えても、次に別の単元があります。過去問を解いても復習が残ります。
そのため、
- どこまで進んだか分かりにくい
- 勉強の終わりが見えにくい
- 数日空くと再開場所を探す必要がある
という負担が生まれます。
勉強時間だけでなく、再開までの手間も学習コストの一部です。
本当に重いのは「戻ること」
一度止まったあとに、
- 前回どこまでやったか
- 何を間違えたか
- 何を復習する予定だったか
- 次にどの問題を解くか
を毎回思い出す必要があると、勉強を始める前に疲れてしまいます。
そこで、勉強を終えるときに「次にやること」を残しておきます。
例えば、
次回:法規の前回間違えた5問から
と一行だけでも書いておけば、再開時に考える量を減らせます。
過去問は「解いた後」に負荷がかかる
問題を解くところまでは進みやすくても、その後には、
- 解説を読む
- 間違えた理由を確認する
- 要注意問題を残す
- 数日後にもう一度解く
という作業があります。
ここが整理されていないと、復習対象が埋もれていきます。
だから、過去問学習では戻る場所を残す仕組みが重要です。
続けやすい環境の条件
勉強を続けやすくするために、次の4つを整えます。
1|始めやすい
教材や道具を探さず、すぐ勉強を始められる状態にします。
2|戻りやすい
前回の終了位置と、次にやる内容を残します。
3|見返しやすい
間違えた問題や迷った問題を、あとから抽出できるようにします。
4|少量でも進められる
「1時間取れないから今日はやらない」ではなく、1問や5分でも進められる入口を用意します。
完璧にやろうとすると、再開が重くなる
勉強が止まった日に、
次はきちんと2時間やろう。
と考えると、再開の条件が厳しくなります。
毎日完璧に進めることより、
短くても何度も戻れること
の方が、長期の試験勉強では強い場合があります。
10問できる日もあれば、1問だけの日もあります。
重要なのは、その1問から次の日へつなげられることです。
「やる気」だけに任せない
勉強が続かないとき、確認したいのは意志の強さではありません。
- 次に何をするか決まっているか
- 復習対象が残っているか
- 数日空いても再開場所が分かるか
- 短時間でもできる学習があるか
です。
この4つが整うだけでも、再開の負担は下げられます。
一級建築士試験は長期戦です。
毎日完璧に走る仕組みではなく、止まっても戻れる仕組みを作っておきましょう。