試験直前になると、急に問題集を開きたくなくなることがあります。
残り日数は少ない。
やらなければいけないことは多い。
それなのに、机へ向かえない。
このとき必要なのは、さらに大きな計画を自分に課すことではなく、勉強へ戻るための入口を小さくすることです。

直前期は、頭の中の「やること」が増える
試験が近づくと、
- 苦手科目
- 間違えた過去問
- 覚えていない数値
- 模試の結果
- 本番への不安
- 残り日数
が同時に見えてきます。
やる気がなくなったというより、何から手を付けるか決める負荷が大きくなっていることがあります。
全部を考えるほど、最初の一問が遠くなります。
直前期ほど「全部やる」をやめる
焦ると、
苦手を全部つぶす。 今日3時間やる。 遅れを全部取り戻す。
と考えがちです。
ただ、動けない日に大きな目標を置くと、始める前にさらに重くなります。
そんな日は、
- 過去問1問
- 間違えた問題3問
- 数値5個
- 法令集を1条だけ引く
- 構造計算を1問
まで小さくします。
「今日の最低ライン」を決める
最低ラインは、調子が悪い日でもできる量にします。
例えば、
今日は過去問5問できれば終了してよい。
と先に決めます。
5問で終わっても構いません。
始められれば、そのまま続く日もあります。
重要なのは、勉強量の最大値ではなく、ゼロの日を減らすことです。
新しい教材を増やさない
直前期に不安になると、新しい教材やまとめ資料が気になります。
ただ、この時期は情報を広げすぎると、さらに「やること」が増えます。
優先するのは、
- これまで間違えた問題
- 復習チェックを付けた問題
- 頻出数値
- 何度も迷った論点
- 法規で引きにくい条文
など、すでに一度触れているものです。
直前期は、新しく知るより、取れる問題を落とさない状態へ戻すことを優先します。
重い勉強ができない日は、軽い復習へ切り替える
構造計算を解く元気がなければ、前回の解法を見る。
新しい過去問が重ければ、間違えた問題の解説だけ読む。
法規を何十問も解けなければ、よく使う条文を数個引く。
同じ学習量でなくても構いません。
完全に止めず、学習との接点を残します。
最後まで伸びるために必要なのは「戻る力」
直前期に一日崩れることはあります。
予定どおり進まない日もあります。
そのたびに、
もうダメだ。
と判断する必要はありません。
1問だけ戻る。
5分だけ戻る。
次の日にもう一度戻る。
長い試験勉強で重要なのは、止まらないことだけではなく、止まったあとに再開できることです。
本番まで、小さく戻り続ける
試験直前にやる気が落ちたときは、
- 全部やろうとしない
- 今日の最低ラインを小さくする
- 新しいものを増やしすぎない
- これまでの復習へ戻る
- ゼロの日を減らす
という順番で整理します。
気合いが戻るのを待つ必要はありません。
今日できる小さな一問から、また本番へ向かって進めます。