模試を受けると、まず点数を見ます。
合格点に届いたか。前回より上がったか。苦手科目で何点取れたか。
もちろん点数は重要です。
ただ、模試を次の勉強につなげるなら、点数だけではなく「なぜその点数になったのか」まで見る必要があります。
同じ60点でも、
- まだ学んでいない内容が多かった
- 学んだはずなのに使えなかった
- 時間が足りなかった
- 読み落としが多かった
では、次にやることが違います。
模試では「点数」より「症状」を見る
模試後は、間違えた問題だけでなく、正解した問題も含めて状態を確認します。
- 過去問で見た内容だったか
- 学んだはずの内容だったか
- まったく知らない内容だったか
- 時間内に処理できたか
- 根拠を持って正解できたか
- 2択や勘で当たっただけではないか
- 緊張や集中力の低下はなかったか
点数は検査結果の一つです。
原因を分けて初めて、次の勉強が決まります。
診察室1|知らない問題で間違えた
まだ学んでいない、あるいは初めて見る内容なら、必要以上に落ち込む必要はありません。
まず確認するのは、その論点が本試験で押さえるべき内容かどうかです。
頻出なら、
- 何を覚える問題だったのか
- 用語・数値・条件のどこがポイントか
- 過去問ではどう問われているか
を整理します。
知らなかった問題は、次に知っている問題へ変えることが処方箋です。
診察室2|学んだはずなのに解けなかった
過去問やテキストで見た記憶があるのに、模試では判断できない。
これは、知識が試験で使える状態になっていない可能性があります。
もう一度読むだけで終わらせず、
- どの知識を問われていたか
- 過去問と聞かれ方がどう違ったか
- どの表現で迷ったか
- 次はどこを見れば判断できるか
まで確認します。
診察室3|理解が浅かった
用語は知っていても、聞かれ方が変わると判断できない場合があります。
このタイプは、正解肢を覚え直すだけでは不十分です。
- なぜそうなるのか
- 何と何を比較しているのか
- 図にするとどうなるのか
- 逆にするとどこが誤りになるのか
を、自分の言葉で説明できるところまで戻ります。
診察室4|時間が足りなかった
特に法規では、解けることと時間内に解けることは別です。
時間不足なら、
- 法令集を引くのが遅い
- 条文の場所が分からない
- 条件整理に時間がかかる
- 深追いしすぎる
- 解く順番が悪い
など、原因を分けます。
原因ごとに、条文検索の練習、問題文への印付け、後回し基準、解答順の変更などへつなげます。
診察室5|読み落とし・勘違い
知識はあったのに、
- 正しい/誤っている
- 以上/超える
- 以下/未満
- 原則/例外
などを取り違えた場合です。
「ケアレスミス」で終わらせず、自分が見落としやすい言葉を記録します。
次回から、問題文に印を付けるルールへ変えます。
診察室6|緊張や当日の状態
模試では知識以外も試せます。
- 前日の準備
- 起床時間
- 食事
- 休憩時間
- 集中力が落ちるタイミング
- 持ち物
などです。
本試験当日に初めて気づくより、模試で気づけた方が修正できます。
診察室7|正解したけれど根拠が弱い
本試験なら、勘でも正解は正解です。
ただし模試では、再現できる正解だったかを見ます。
- 自信を持って正解
- 少し迷って正解
- 2択で当たった
- 勘で当たった
- 説明できないけれど正解
に分け、「迷った正解」「勘の正解」「説明できない正解」は復習対象にします。
模試後の問診票

模試を受けたら、
- 何を間違えたか
- なぜ間違えたか
- 時間はどうだったか
- 当日の状態はどうだったか
- 正解した問題に危ない正解はなかったか
を確認してください。
簡単な模試タイプ診断フォームもあります。
模試は「次の行動」を決めて終える
模試の価値は、点数を確認するところで終わりません。
知らなかったなら覚える。
理解できていなかったなら理由へ戻る。
時間が足りなかったなら運用を変える。
読み落としたなら読む手順を変える。
原因と次の行動をセットにすること。
そこまでやると、模試が本試験の得点につながる材料になります。