※この記事は2026年7月27日時点で公表されていた過去の試験結果と学科免除制度から考えた予測・考察です。令和8年の正式な学科試験結果を示すものではありません。
令和8年の一級建築士学科試験では、学科合格者が令和7年より増える可能性があるのではないか。
その理由を考えるとき、学科試験の合格者数だけを見るのではなく、その先の設計製図試験へ何人進むのかまで見ると興味深い動きがあります。
学科合格者数は年によって大きく動く

令和元年から令和7年までを見ると、学科合格者数は4,000人台から6,000人台まで大きく変動しています。
特に令和2年以降は、
- 多い年:6,000人台
- 少ない年:4,000人台
が交互に現れています。
もちろん、単純な周期だけで次年度を予測することはできません。
そこで製図試験側を見ます。
製図試験の実受験者数は比較的安定している

学科合格者数が大きく変わっても、令和3年以降の製図実受験者数は、おおむね1万人台前半で推移しています。
この理由の一つが、学科試験の免除制度です。
製図受験者は当年の学科合格者だけではない

製図試験の受験者には、
- その年の学科合格者
- 過年度の学科合格者で免除資格が残っている人
- 前年の製図不合格者
- 製図受験を見送って次年度以降に受ける人
などが含まれます。
そのため、当年の学科合格者が少なくても、過年度からの持ち越し受験者が多ければ、製図受験者数は維持されます。
令和6年と令和7年を比べる

令和6年から令和7年にかけて、学科合格者数は大きく減りました。
一方で製図の実受験者数はほぼ同じ水準でした。
このことから、令和7年は過年度からの学科免除者が多く製図へ進んだ年だったと考えられます。
さらに、令和7年は製図合格者も多かったため、その人たちは令和8年の製図再受験者にはなりません。
免除期間を使い切った人も翌年の持ち越しから抜けます。
すると令和8年は、過年度からの製図受験者が減る可能性があります。
令和8年は当年学科合格者が増える余地がある

仮に、製図試験の受験者数が近年と同程度の規模になると考えます。
過年度からの免除受験者が令和7年より減れば、その不足分を令和8年の学科合格者が埋める形になります。
そのため、令和7年の4,529人から増え、6,000人台になる可能性は考えられます。
ただし、これは制度と過去の人数推移から置いた仮説です。
合格者が増える予測=試験が簡単、ではない
ここは分けて考える必要があります。
合格者数は、
- 学科受験者数
- 問題の難易度
- 得点分布
- 科目基準点
- 総得点基準点
によって変わります。
合格者が増える年でも、各受験生にとって試験が簡単になるとは限りません。
また、科目基準点を下回れば総得点にかかわらず合格できません。
発表後に検証したい数字
令和8年の学科試験結果が公表されたら、
- 各科目の基準点
- 総得点の基準点
- 学科合格者数
- 学科合格率
- 製図試験の実受験者数
を確認します。
予測が当たったかどうかだけでなく、
学科合格者数と製図受験者数がどのようにつながっていたのか
を見ることで、試験制度全体の動きを整理できます。
この記事は、結果が出たあとに数字を当てはめて再検証するための「事前仮説」として残しておきます。