勉強を始めようと思ったとき、最初に「計画を立てよう」と考える人は多いと思います。
一級建築士学科試験では、800時間や過去問3巡といった目安を使うことがあります。
ただし、800時間勉強する、過去問を3巡する、と決めただけでは、まだ実際に動ける計画にはなっていません。
それは、勉強計画の骨格です。
私は、その段階を「計画の準備」だと考えています。
「800時間」「過去問3巡」は骨格

800時間という目安があれば、試験までにどれくらいの勉強量が必要なのかを考えやすくなります。
過去問3巡という考え方があれば、1巡目だけで終わらず、2巡目・3巡目まで見据えて学習を組み立てられます。
ただ、これだけでは今日やることは決まりません。
必要なのは、
- いつまでに
- 何を
- どこまで進めるのか
まで具体化することです。
期限を週単位まで分解する
例えば、
GWまでに過去問1巡目を終える
と決めたとします。
ここから一段ずつ具体化します。
仮に、
- 1巡目で進めたい問題数:900問
- GWまで:残り12週間
なら、
900問 ÷ 12週間 = 75問/週
が一つの目安になります。
さらに、
- 平日:10問 × 5日 = 50問
- 土日:残り25問
まで分ければ、毎日の行動がかなり見えやすくなります。
もちろん、毎週きっちり75問進める必要はありません。
大切なのは、予定と実績を比較できる状態にすることです。
計画を具体化する理由は「遅れに気づくため」

計画を細かくする目的は、予定表をきれいに作ることではありません。
一番大きな目的は、遅れを数字で確認できるようにすることです。
例えば、
- 予定:75問
- 実績:60問
だったとします。
この場合、15問遅れていることが分かります。
遅れが見えれば、
- 来週少し多めに進める
- 休日の時間を増やす
- そもそもの週目標を見直す
といった判断ができます。
逆に「GWまでに終わらせる」だけでは、途中でどのくらい遅れているのか判断しにくくなります。
計画は最初から完成しない

実際に勉強を始めると、予定どおりにいかないことは普通にあります。
- 思ったより1問に時間がかかる
- 平日に確保できる時間が少ない
- 法規に予想以上の時間がかかる
- 復習時間を考えていなかった
- 仕事が忙しい週がある
こうしたズレは、計画の失敗ではありません。
むしろ、自分の実際の勉強速度を知るためのデータです。
計画は、
- 作る
- やる
- 確認する
- 修正する
この4つを繰り返して育てていきます。
人から借りるのは「骨格」でいい
800時間という目安や、過去問3巡という考え方、1巡目の期限などは、人から借りても構いません。
最初からすべてを自分で考える必要はありません。
ただし、その先は自分の生活に合わせる必要があります。
例えば、
- 平日に何時間勉強できるのか
- 休日にどれくらいまとめて進められるのか
- どの科目に時間がかかるのか
- 1時間でどのくらい問題を進められるのか
は、人によって違います。
だからこそ、最終的な勉強計画は自分で作る必要があります。
最初は大枠からでいい
最初から完璧な週間予定を作らなくても大丈夫です。
まずは、
- 学習開始日
- 試験日
- 800時間という目安
- 過去問3巡
- 1巡目・2巡目・3巡目の期限
くらいから始めます。
そこから月単位、週単位、日単位へ少しずつ分解してください。
過去問クイックでは、開始日と試験日、または週の勉強時間から3巡の日程を逆算できる過去問3巡の学習計画ツールを用意しています。
このツールも、あなたの計画を完成させるものではありません。
まず大きな骨格を作り、そのあと自分の生活に合わせて肉付けするための材料として使ってください。
計画は、自分で作ってなんぼ
800時間や過去問3巡は、勉強計画を考えるうえで便利な目安です。
でも、それだけではまだ動けません。
いつまでに、何を、どこまで進めるのか。
そこまで具体化して、実際にやってみる。
予定と実績を比べる。
ズレがあれば修正する。
この繰り返しによって、最初は借り物だった計画が、少しずつ自分自身の勉強計画になっていきます。