一級建築士の過去問を始めたものの、
「全然覚えられない」 「解説を読んでも、全部は理解できない」 「この状態で次の問題に進んでいいの?」
と不安になっていませんか。
過去問の1巡目では、100%理解して、100%覚えてから次へ進む必要はありません。
むしろ、最初から完璧を目指すことで1問に時間をかけすぎ、過去問全体を回せなくなる方が問題です。
1巡目の目的は、すべてを覚えることではありません。
「一度見たことがある」という記憶のフックを作りながら、試験範囲全体に触れること。
まずはここを目標にしてみましょう。
1巡目で覚えられないのは普通
一級建築士の学科試験は、
- 計画
- 環境・設備
- 法規
- 構造
- 施工
の5科目があります。
初めて過去問を解く段階では、知らない言葉や数字が大量に出てきます。
その状態で、1問ごとに内容を完全に理解しようとすると、なかなか先へ進めません。
さらに、その日に理解したつもりでも、数日後には忘れていることもあります。
これは1巡目の勉強が失敗しているということではありません。
最初からすべてを定着させるのではなく、何度か触れる中で徐々に知識を残していくと考えます。
1巡目の目的は「試験範囲を一度見ること」
1巡目では、正答率だけを気にする必要はありません。
まず、
- どんな問題が出るのか
- どんな言葉が使われるのか
- どのような数字を覚える必要があるのか
- 自分がどこで間違えるのか
を知ることが重要です。
例えば初めて見た用語を、その場で完璧に覚えられなくても構いません。
「こんな言葉が出てきた」
という記憶が残れば、次に見たときには完全な初見ではなくなります。
この「見たことがある」状態を作ることが、1巡目の大きな役割です。
翌日にもう一度見る
1巡目でおすすめしたいのが、翌日の短い復習です。
前日に解いた問題を、翌日にもう一度見てみます。
すべてを最初から解き直す必要はありません。
間違えた問題や、理解が曖昧だった問題を中心に確認します。
すると、
「昨日これを見た」 「この言葉、覚えている」
という感覚が出てきます。
この小さな記憶を作っておくことで、その後同じ知識に出会ったときに思い出しやすくなります。
「記憶のフック」を増やしていく
1巡目で大切なのは、一度ですべてを記憶することではありません。
最初は、
初めて見る
状態です。
翌日にもう一度見ると、
昨日見たことがある
になります。
さらに2巡目で出会えば、
前にもやった問題だ
となります。
こうして知識に触れる回数を増やすことで、少しずつ記憶を引き出しやすくしていきます。
1巡目ですべてを覚えようとするより、後から思い出すためのフックをたくさん作ると考える方が進めやすくなります。
分からない問題で止まりすぎない
過去問を解いていると、解説を読んでもすぐには理解できない問題が出てきます。
もちろん、解説を読むことは必要です。
ただし、
「完全に理解できるまで絶対に次へ進まない」
と決めてしまうと、1巡目がなかなか終わりません。
一度解説を読んで、
「今はここまで」
と区切って次へ進むことも必要です。
2巡目でもう一度見ると、ほかの問題で得た知識とつながって、1巡目では分からなかった内容が理解できることがあります。
1巡目だけですべてを完成させる必要はありません。
3巡するから、1巡目で完璧にしなくていい
過去問クイックでは、過去問を3巡する学習方法を基本にしています。
それぞれの巡で目的を変えます。
1巡目:全体を知る
知らない問題があって当然です。
問題と解説に触れ、試験範囲全体を一度見ます。
2巡目:曖昧な知識を絞る
もう一度解くことで、
- 覚えていた問題
- 忘れていた問題
- 理解できていない問題
が見えてきます。
3巡目:弱点を仕上げる
何度も間違える問題や、定着していない知識を重点的に復習します。
つまり、
1巡目だけですべて覚える必要がないのは、2巡目、3巡目があるからです。
3回同じことを繰り返すのではなく、巡ごとに目的を変えて仕上げていきます。
3巡の期間と進め方を整理したい場合は、過去問3巡の学習計画ツールを利用できます。
では、1巡目はどこまでできればいい?
1巡目の目安としては、
- 問題を一度解いた
- 解説を一度読んだ
- 間違えた問題を確認した
- 翌日に短く復習した
- 分からない問題があっても全体を前へ進めた
ここまでできれば十分です。
「全部覚えたか」ではなく、
「試験範囲全体に一度触れられたか」
を基準にしてください。
1巡目終了時点で忘れている問題があっても問題ありません。
その忘れているところを見つけるのが2巡目です。
1巡目を実際に進め、間違えた問題を復習するなら、過去問クイックで過去問演習を始めることができます。
1巡目に時間をかけすぎない
完璧を目指すほど、1巡目は長くなります。
1巡目に時間を使いすぎると、
- 2巡目に入るのが遅れる
- 最初に勉強した内容を忘れる
- 苦手分野を絞る時間がなくなる
といった問題も起こります。
大切なのは、1問を完璧にすることだけではなく、試験範囲全体を何度も回せる時間を残すことです。
まず1巡目を終える。
そして2巡目、3巡目へ進む。
この全体の流れを意識しましょう。
まとめ
一級建築士の過去問1巡目では、100%理解して覚える必要はありません。
1巡目の目的は、
試験範囲全体に触れて、記憶のフックを作ること。
分からない問題があっても、まず解説を読み、翌日にもう一度確認する。
そして、完璧になるまで1問に止まり続けるのではなく、全体を前へ進めます。
1巡目で全体を見る。 2巡目で曖昧なところを見つける。 3巡目で弱点を仕上げる。
最初から100点を目指す必要はありません。
まずは1巡目を最後まで進めることを目標にしてみてください。